桜と梅が同時に満開の庄内です。
先週末からの暖かさで一気に開花しました🌸
ある女性患者さんのお話です。
癌の終末期で自分の身体は痛みで辛いのに、お母さんの身体を気遣う優しい方。
あと少ししか一緒に居られないことをお互い感じているのが、側から見ていて痛いほど感じました。
診察を終えて玄関の外に出ると、私達を見送りに出てくれたお母さんが自宅前に咲く桜を見て、「お出かけが大好きだったのよね、あの子」と、ぽつり。
「行きましょう、桜を観に‼️」
その途端、それまでずっと俯いていたお母さんの顔が、フワッと晴れやかな表情に変わりました。
携帯酸素を準備して訪問看護さんと協力して。
このように、少しの準備と痛みのコントロールさえ出来ればできる事もあるのです。
終末期だから何も出来ないのではなく、むしろやりたい事をやってもらえるようにサポートするのが訪問診療の大事な役割だと思っています☺