1月末、10年に一度の大寒波を経験した庄内です。
幸いクリニックの設備に影響は出なかったものの、患者さん宅やクリニックスタッフ宅では水道管の凍結、破損などで数日間、日常生活に支障を来たす事態となり、大工事を余儀なくされた家庭もあったようです。
最近の天気予報は的中率が高く感心するばかりですが、大寒波に備えようにもどんな影響が出るのか。
予想を上回るケースもあり、経験がものを言うところもあるように感じた大寒波でした💦
さて、そんな寒い寒い如月、立春大吉を迎えた庄内ですが、コロナも3年目を迎え、様々なイベントが3年ぶりに通常開催されるケースも増えてきました。
札幌雪まつりだけでなく、庄内でも寒鱈祭りや地酒祭りなど、たくさんのイベントが例年通りの規模で開催され始めています‼
とある、イベントが大好きな患者さんのお話です。
癌のエンドステージで黄疸も強くなり、なかなか思うように食事が摂れなくなっていました。
そんな時、庄内の南端、鼠ヶ関で「エビカニ祭り」が開催されるとのこと。その日に備えて、訪問看護さんの協力をいただきながら用意周到に準備をしておりましたが、その前日に体調を崩してしまいました。
ご本人はとても残念そうでしたが、症状が少し落ち着いた別の日に、息子さんと近所のスーパーに買い物に行かれ、息子さんの作る「カニ風味」のお味噌汁をゆっくりと味わうことができました。
人間の三大欲求の一つである食欲は生命の維持に欠かせないもの。
とはいえ、人生の最終段階が近づくとその欲は徐々に薄れていきます。
大切な人と一緒に過ごす時間、ほんの少しですが香りや風味を味わってもらえて本当に良かったなあ、と感じたひと時でした🌼