2022.03.01

ひな祭りに寄せて…最期まで母であり続けた末期がんの患者さん

 

 

弥生3月。長ーい長ーい冬が終わり、桃の節句を迎えております。

訪問先でもそこかしこに雛飾りが飾られ、ようやく春の訪れを感じます。

庄内雛街道が開催され、庄内各所で昔ながらの伝統的な雛飾りが展示されています。

庄内のお雛様には鯛や桃などを模った練り菓子を備える風習があり、老舗の和菓子屋さんだけでなくスーパーでも普通に売られています。

もちろん今年の我が家でもお供えしております。

健やかに過ごせるように。親が子を思う気持ちはいつの時代も変わらないのでしょう。

 

開院当初、ひとりの末期癌の女性患者さんに介入した時のことです。

癌の診断を受けてからの数年間、数々の治療を乗り越えてきた方でした。

彼女には2人のお子さんがいました。

腹水が貯まり吐き気や苦痛がある中で、お子さん達が学校で居ない日中は医療用オピオイドで眠り、夜は横で眠るお子さん達の寝顔を見ながら家族写真を整理して、お子さん達に沢山のメッセージを残しておられました。

病状が進行してオピオイドの持続注になり、酸素投与する状態になってからも、痛い表情ひとつ見せずに家族でドライブにいったり、お子さんの誕生日にピザ作りをしたり。

 

旅立ちの日、私は2人のお子さんに言いました。

 

「あなた方のお母さんは本当に本当に強い人でした。

癌という怖い病気から目を背ける事なく正面から向き合い、最期まで君達のことを考えていました。

お父さんもそんなお母さんを最期までずっと優しく支えていましたね。

そばで見ていた君たちが誰より知っていると思います。

そんなお母さんお父さんのお子さんだからきっと大丈夫。

2人とも強くて優しい人になってくださいね。」と。

元気かなぁ。

 

 

 

 

 

 

齊藤 佳寿
この記事の執筆者
あい庄内クリニック 院長

齊藤 佳寿 (さいとう かず)

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